【楽しく歴史を知れるシリーズ番外編】固定観念と現代と織田信長
日本史は好きですか?と聞くと、たいていの人は「嫌い」や「苦手」と答えるでしょう。
ただ、日本史が好きな人ももちろんいます。好きな人は日本史の面白さを知っているから好きなのです。
今回はそんな歴史の面白さが少し見えるようなお話を織田信長を題材にしてします。
そもそも織田信長って誰?美味しいの?
日本史が嫌いな人や苦手な人でもだいたい知っているであろう人物がいます。
それが、織田信長です。
出典:Wikipedia
簡単に説明すると、、、天下統一(いわゆる全クリ)まであと一歩というところで家臣の裏切りに遭い亡くなってしまった人物で、新しいもの好きであり、古いものを壊そうとした一面も持っています。
常識を覆そう、固定観念を破壊しようとしていました。
信長の固定観念を破壊した一例
信長と言えばというくらいに有名な固定観念の破壊は次の通りです。
・鉄砲を大量に使った戦法や鉄の船を使うなどその時代の戦い方を一変
・楽市楽座(自由取引にして経済を活性化させようとしたものだと思ってください。)と呼ばれる経済政策を大規模に行う
・大型の天守をもつ初めての城である安土城を築城する
これでもまだ一部であり、挙げるとキリがないくらい多くの新しいことをしていました。
信長は仏教勢力(お坊さんチーム)とも戦ったりしていました。
このころは寺が力を持っていた時代であり、その力は経済にまで浸透していました。
それが昔から続いているいわゆる既得権益(前から持っていた権利)であったのです。
それをぶち壊そうと信長は戦うのですが、仏教勢力に加担するものも出てきて簡単には行きませんでした。
信長を倒した黒幕とは?
最終的に信長は家臣の明智光秀に裏切られて京都の本能寺で亡くなりますが、この時の黒幕は誰か?などの議論は今でもされるくらい未だに結論が出ていない歴史の一つです。
当時の天皇や公家などの朝廷、他の大名など色々な黒幕候補がいます。
ただ、自分はこう結論づけたいと思います。
信長は固定観念にやられたと。
人はどの時代も固定観念に縛られているものです。
信長の時代を例にとると、寺が力をもつことは普通でしたし、朝廷が絶大な権力を持っていることも普通でした。
そのため、信長がそれらを壊そうとすると反発が必ず起こりました。
寺が力を持っていたり、朝廷が絶大であったり、そういったことが普通であると当時の人々は思い、認識していたからです。
その思い込みや認識がいわゆる固定観念です。
人は新しいことに対して警戒心が強く、受け入れることが簡単にできない生き物です。それ故に反発が起きるのです。
昔より挑戦しやすい今の環境を活かして…
今も至る所で固定観念があると思います。
「○○ではスーツが当たり前」「会社はすぐにやめない方が良い」「学校にいかないといけない」「国語数学理科社会を勉強しないといけない」などなど、これも挙げたらキリがないです。
スーツを来ていかないといけない法律なんてないですし、会社だってやめたければすぐにやめればいい、学校に絶対いかなければいけない理由はないですし、国語数学理科社会を勉強しても将来役立つか怪しいです。
ほとんどの人は今挙げた固定観念を聞いたり目の当たりにしたことがあると思います。
固定観念は変えるのは難しいのです。今でも難しいのですから、信長の戦っていた時代はさらに難しかったと思います。
信長はすでに固定観念と戦っていたのです。(信長すごい、、、)
変えるのは難しいとはいっていますが、今は少しづつそういった固定観念が変わりつつあります。
少しづつなら変えていける時代になったのです。
我々はこの固定観念に対していかに立ち向かっていくのかがこれから生きていく上で大切であると思います。
まずは、気になったことでもいいので何か新しいことをしてみるのがいいと思います。
信長もそうでしたがとにかく新しいことに挑むことが新しい発見に繋がり、それが固定観念を崩すきっかけになると思います。
今回のように歴史は今と結びつけることができる意外と身近なものです。
この記事で少しでも歴史の面白さや奥深さを伝えられたら嬉しいです。