おかゆなれきし

歴史に少しでも興味を持ってもらったり、面白いと思ってもらえるように歴史を話すブログです。

今普通に食べている野菜がいつ日本に入ってきたのか気になった話。

どうも野菜大好き女子力高めの男しょう(@shos_history)です。

 

今回は【野菜×歴史コラボ特別編】と題して、、

裏企画第1弾「気になる野菜の歴史を教えます!」のコーナーです。

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この三人の裏企画を逃さずに見れば野菜も歴史もかなりの知識を得られるでしょう!

 

前回は「京野菜などのご当地野菜の歴史教えて!」という質問に答えた記事を書きました。(かなり面白いのでぜひチェックです!)  

www.sho0310.com

  

今回は、相河さん(@artartn)と前田さん(@mangatari_maeda)からいただいた「野菜はいつ頃伝来したの?」という質問を「今普通に食べている野菜がいつ日本に入ってきたのか」という質問に変えて答えてみた記事になります。(野菜多すぎるので勘弁してください!)

 

とても面白い結果になりましたのでぜひ読み進めてください!

 

学校では習わない面白い歴史をどうぞ!

 

今普通に食べている野菜の意外な真実!

 

みなさん野菜食べてますか?

 

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え?食べてない?

 

記事がここで終わっちゃうので食べてることにしてください。お願いします!

 

みなさん何かしら野菜を口にすることがあると思いますが、だいたい食べる野菜って決まってますよね?

 

キャベツやレタス、キュウリやトマトなどあります。

 

実はほとんど外国産だったの知ってましたか?笑

 

僕は知りませんでした。

 

あれもこれも外国産で、普段食べるようなみじかな野菜で日本原産の野菜って「ワサビ」だけです!

 

普段食べないような野菜も含めるともう何種類かありますが、それでも数えられるくらいしかありません。

 

じゃあ逆に気になりません?

「今普通に食べてる野菜っていつ日本に入ってきたんだろう…」って。

 

ということで、野菜の本からサイトまでめちゃくちゃ調べて(2週間くらいは野菜のデータ集めしてました)まとめて歴史図解にしてみたので紹介します。

 

今普通に食べてる野菜っていつやってきたの?

 

とりあえず先に歴史図解をお見せします!

これです!

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これを見ながら時代ごとに軽く説明していきますね。

 

日本の時代区分的には最初は旧石器時代(マンモスと戦っていた時代)なのですが、今回取り上げる野菜にその頃やってきた野菜がなかったので縄文時代からスタートになっているのでご注意ください。

 

※長いの無理すぎて無理すぎて震える人へ

今でも食べる野菜を時代ごとに紹介するので少し長いです。

もし長いの嫌な方がいましたら水色や黒板風に色枠で囲まれたところだけでもみてください。(色枠は気づいたことをまとめています。)

 

縄文時代に入ってきた野菜!

 

縄文時代には日本に入ってきた野菜は、

 

・サトイモ

・枝豆(大豆)

 

の二つです。

 

当時の日本は東日本がどんぐり天国となっていたのに対して西日本はどんぐりがない残念な地域でした。

 

これに関しては面白くわかりやすく説明しているのでぜひ読んで見てください。 

www.sho0310.com

  

じゃあ西日本では何も食べてなかったの?となると思いますが、もちろん色々食べていました。そのうちの一つが「サトイモ」だったのです。

 

環境ももちろんですが、サトイモの原産が東南アジアと言われ、いわゆる日本の南から伝わっているので南に近い西日本に伝わったということでしょう。

 

サトイモはお米がやって来る前から日本で食べられていた野菜です。

今でもお月見シーズンになると食べられているなど当時のイモ文化が残っており、日本人にとってお米と並んで重要な野菜だったようです。

 

詳しくはこちらをチェックです!

www.sho0310.com

 

枝豆に関してはいわゆる大豆のことなんですが、野菜といえば枝豆だと思いここでは枝豆にしてます。 (なので大豆およびモヤシも同じととらえてください!)

 

枝豆(大豆)は大豆の原産が中国だったこと、遺跡からも痕跡が見つかっているということからも縄文時代に入ってきたと考えられます。

 

 

【チェックポイント】

・サトイモはお米よりも古くから食べられている

 

飛鳥時代に入ってきた野菜!

 

縄文時代以降は今食べているような野菜はやってきておらず、次に野菜がやってきたのは仏教伝来後の飛鳥時代です!

 

聖徳太子がいた時代に日本に入ってきた野菜は、

 

・きゅうり

 

です。

 

ここできゅうりの登場です。

 

原産はヒマラヤ山脈の南部(インドと中国の間あたり)で、中国に伝わって日本に来ました。

 

きゅうりはもともと薬用として使われていました。

また、きゅうりは熟すと黄色くなりますが、昔の人はこの黄色い状態のきゅうりを食べていたことから「黄色いウリ」=きゅうりとなりました。

 

ただし美味しくはないです。

 

【チェックポイント】

・きゅうりは「黄色いうり」からきている名前である

・決して美味しくはない

 

奈良時代に入ってきた野菜!

 

聖武天皇しょうむてんのうという天皇が大仏作ったりして仏教ブーム到来してる奈良時代に日本に入ってきた野菜は、

 

・レタス

・ニンニク

・カブ

・ナス

・ネギ

・大根

 

です。

 

レタスは原産が地中海沿岸付近で中国に伝わって日本にやってきました。

 

ニンニクは原産が中央アジアで中国に伝わって日本にやってきました。

 

カブは原産が地中海沿岸付近で中国に伝わって日本にやってきました。

 

ナスは原産がインドで中国に伝わって日本にやってきました。

 

ネギは原産が中国でそのまま日本にやってきました。

 

大根は原産が地中海沿岸で中国に伝わって日本にやってきました。

 

数があまりにも多いのでそれぞれの小ネタは別記事で書きます!

 

【チェックポイント】

・中国から伝わってくるの多い

・地中海沿岸地域なんでもある説

 

平安時代に入ってきた野菜!

 

藤原とかいう地下でギャンブルやったり、江戸の町で戦争起こしたりした苗字の家が強い平安時代に日本にやってきた野菜は、

 

・ごぼう

 

です。

 

原産は中国です。

もうみなさんお分かりですね?

 

そのまま日本にやってきました。

 

ちなみに欧米人はほとんどごぼうを知らないらしいです。

今現在食用にしてるのは日本と台湾くらいです。

 

安土桃山時代に入ってきた野菜!

 

平安時代からかなり飛んで次は織田信長や豊臣秀吉が最強の時代の安土桃山時代です。

 

この時代にやってきた野菜は、

 

・カボチャ

・唐辛子

・トウモロコシ

 

です。

 

カボチャは全部で三種類存在し、この時代にやってきたカボチャはニホンカボチャです。

原産はメキシコあたりのアメリカ大陸でヨーロッパに伝わって日本にやってきました。

 

唐辛子も原産がメキシコあたりのアメリカ大陸でヨーロッパに伝わり日本にやってきました。

 

トウモロコシも原産がメキシコあたりのアメリカ大陸でヨーロッパに伝わり日本にやってきました。

 

【チェックポイント】

・中国を介さずにヨーロッパから伝わっている

・3つともアメリカ大陸が原産である

 

江戸時代にやってきた野菜!

 

徳川家康が江戸幕府を開いて平和な時代であった江戸時代にやってきた野菜は、

 

・トマト

・カボチャ

・白菜

・キャベツ

・アスパラガス

・ほうれん草

・たけのこ

・タマネギ

・にんじん

・じゃがいも

・さつまいも

 

です。

 

この時代はめちゃくちゃ多いです。

 

トマトは原産が南米ペルーなのでアメリカ大陸。ヨーロッパに伝わってから長崎を通して日本にやってきました。

 

カボチャは西洋カボチャがやってきており、原産が南アメリカで幕末にアメリカから日本にやってきました。今食べているカボチャです。

 

白菜は原産が中国で幕末に日本にやってきました。

 

キャベツは原産は地中海沿岸でヨーロッパに伝わり長崎を通して日本にやってきました。

 

アスパラガスは原産が南ヨーロッパでヨーロッパ全域に伝わってから長崎を通して日本にやってきました。

 

ほうれん草は原産がイランなど西アジアで中国から九州を通して日本に伝わった東洋種と幕末にフランスから日本にやってきた西洋種がありました。

 

たけのこは原産が東南アジアや中国で、今食べられている「モウソウチク」は中国から鹿児島を通して日本にやってきました。(一応日本にもたけのこはある)

 

タマネギは原産がイランや中央アジアでヨーロッパに伝わり長崎を通して日本にやってきました。

 

にんじんは原産がアフガニスタンで中国に伝わり日本にやってきた東洋にんじんと、ヨーロッパに伝わって長崎を通して日本にやってきた西洋にんじんがありました。

 

じゃがいもは原産が南米アンデス(南米アメリカ)でヨーロッパに伝わり長崎を通して日本に伝わりました。

 

さつまいもは原産がメキシコとその周辺でヨーロッパに伝わり中国に伝わり琉球を通して日本にやってきました。

 

【チェックポイント】

・ヨーロッパから伝わる場合は長崎を通して伝わっている

・幕末は長崎関係なく伝わってくる

・アメリカ大陸原産のものは最初ヨーロッパに伝わっている

・ヨーロッパから入ってくる野菜が多い

 

明治時代にやってきた野菜!

 

江戸幕府が倒れた新しい時代の昭和時代に日本にやってきた野菜は、

 

・ブロッコリー

 

です!

 

ブロッコリーの原産は地中海沿岸でヨーロッパに伝わり日本にやってきました。

 

カリフラワーはブロッコリーの変異種(白くなった)と言われています。

 

今普通に食べている野菜をまとめて見て気づいたこと!

 

長々と時代ごとにまとめて見たのですが、まとめたからこそ分かったことが何点かありました。

 

①縄文時代〜平安時代までは中国から日本に野菜がもたらされていたのに、安土桃山時代以降はヨーロッパが大半を占めていること

→これは大航海時代によって海外に飛び出したヨーロッパ人が新しい野菜を見つけたこと、色々な国と貿易やキリスト教の布教の過程でたどり着いたのが日本だったことによります。

 

②中国に伝わっていた野菜は日本に入ってくるのが早いこと

→中国からは古くから多くの文化を取り入れていたほど関係があったためです。

 

③奈良時代と江戸時代に野菜が集中していること

→奈良時代は仏教ブームと遣唐使けんとうしによる中国と交流があったためもたらされたのに対して、江戸時代は大航海時代によるヨーロッパの接近と幕末の開国(外国と積極的に貿易しますよー!のやつ)によってもたらされた。

 

④飛鳥時代〜平安時代に野菜が集中していること

→ちょうど遣隋使けんずいしと遣唐使(どちらも仲良くしましょ!って中国に派遣するやつ)の時期と被るので文化の交流とともにやってきた。

 

⑤原産地に偏りがあること

→主に中国、インド、地中海沿岸、メキシコおよび南米アメリカに集中していたと思います。

 

野菜の歴史が面白い!

 

こんな感じでめちゃくちゃ調べてみたのですが、驚きの事実や新しい発見がたくさんあり、自分自身今回の質問に答えただけでポケモンでいえば50レベルくらい上がった気がします。

 

文化が動けば野菜も動くということなんですね!

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いつかこの野菜の伝来図解どこかで使われないですかね。笑

探した感じ、今普通に食べてる野菜に絞って伝来時期まとめたものってまだ無さそうですし。

 

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