おかゆなれきし

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草食動物界の将軍こと象の歴史を草食系男子が解説!

こんにちは!お久しぶりです!しょう(@shos_history)です!

 

今日のファッションは、

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上がボーダー。

 

 

 

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下もボーダー。

 

 

いわゆる、、、

 

 

 

 

 

f:id:shoooy:20190728162243j:plainシマウマファッションです!

 

これが噂の草食男子か…

 

戦国時代とか江戸時代なら間違いなく「かぶき者」とかボロクソに言われてますね。

 

 

 

草食界のファッション代表がシマウマだとしたら、草食界のドンはなんだと思いますか?

 

 

 

そう!

 

 

 

 

 

象です!

 

 

あの巨体はどこからどう見てもドンの風格です。親分です。

 

今や動物園に行けばほぼほぼいる象は、日本にいつからいたのか気になったので今回は草食界の親分こと象の歴史を草食系男子の僕が追っていこうと思います。

 

シマウマどこ行った?

 

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草食動物界の将軍こと象は大昔は忙しかった!

 

水遊びしたり、草を武者武者(ムシャムシャ)食べたり、ゆったり生きている印象の象ですが、大昔は狩りの対象となったり、戦争に使われたりと、とても忙しかったんです。

 

あの巨体が迫ってくるのは割と恐怖…

 

草食動物界の将軍こと象が日本にやってきた!①

 

日本にはまだまだユーラシア大陸とつながっていた時に象はいたんです。

 

それに近い時代の話も合わせてどうぞ! 

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あ、いわゆるナウマンゾウとかそういうやつです。

 

暖かくなって「暑いもう無理」とか言って絶滅しちゃったんです。(多分)

 

「もう無理。溶けるわ…」って言ってる学生かよ…

 

それから日本で生きてる象を見る機会はなくなりましたが、その日は突然やってきます。

 

1408年。時は室町時代。

 

福井県のオバマにやってきた東南アジアの船に象が乗っていたんです。

 

大統領とか乗ってそうな船…

 

どうやら亜烈進卿(アラジン)とかいう東南アジアの偉い人が足利将軍への献上品の1つとして派遣した象だったのです。

 

なんかランプ持ってそう…

 

おまけ動物に孔雀とかオウムもやってきました。

 

 

 

ところで、献上品なので京都まで運ばないといけません。

 

 

 

どうしたか?

 

 

 

 

 

歩いてもらったんですよ!

 

 

あの巨体でしかも遅いやつ歩かして大丈夫?

 

大丈夫です!福井から歩いて約一ヶ月で京都に到着しました。

 

めっちゃ遅いやん…一ヶ月前の話なんて将軍絶対忘れてるよ…

 

で、将軍は貰った象をどうすると思いますか?

 

A.仲良く水遊び

B.騎馬戦始める

 

 

どっちも可能性あるけど…A!

 

 

 

 

 

答えはCの朝鮮の王にあげちゃうでした!

 

選択肢にないんだが…

 

将軍はせっかく貰った珍しい象を二年半くらいで手放しちゃうんです。

 

飽きたのかな?

 

多分金かかるし、よく分からないからだと思う。

 

草食動物界の将軍こと象が日本にやってきた!②

 

南蛮貿易が活発だった戦国時代にもやはり象はやってきています。

 

1574年には明の船に乗った象が九州にやってきたり、1597年にはフィリピンのマニラから秀吉宛に贈られてきたり、1602年にはベトナムから徳川家康宛に贈られたりしています。

 

でもどの象もあまり記録が残っておらず、最後どうなったのか分からないのです。

 

相当興味がなかったのかもしれませんね。

 

 

そんな中、記録にも残ってて有名なのが江戸時代にやってきた象です。

 

時は1728年。目安箱とか享保の改革でおなじみの将軍徳川吉宗の時代。

 

中国の商人がオスメスセットの象を連れて長崎に上陸しました。

 

上陸したらメスが3ヶ月ほどで死んでしまいます。

 

環境の変化とか日本の気候とかが原因なのかもしれませんね。

 

オスの方は頑張って江戸に向かいます。

 

さすがに今度は船よね?

 

もちろん徒歩です!

 

長崎から江戸は鬼畜すぎる…

 

時代が時代なら動物愛護団体出てくる。

 

それを言ったらSNSあったら炎上してる…

 

なぜ徒歩かというと、江戸時代は大きな船は禁止されてたし、そもそも頑丈な船作れないので仕方がなかったんです。

 

江戸まで歩くんですが、京都にも寄ります。

さすがの象でも京都は観光しておかないといけませんからね。

 

そして京都に着いた象は天皇に会う機会が出てくるんです。

 

でも象です。天皇は日本のトップです。

 

日本のトップに会うならそれなりの位が必要です。

 

象に日本の世界の位なんて無理無理。

 

貰えるんです。象が。日本の世界の位を。しかも天皇に会えるくらいの。

 

 

それが、、、

 

 

 

 

 

広南従四位白象こうなんじゅしいはくぞう

 

 

なんか想像以上にご立派な雰囲気の位もらってるwww

 

従四位じゅしいはなかなか高い位で、江戸幕府では老中クラスです。

 

この象の位を頂点にした場合の簡単な図解がこちらです!

 

 

 

 

 

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象偉すぎワロタwww

 

この京都滞在時、珍しい象を見ようと大勢の庶民も押しかけたようです。

 

無事に江戸に到着した御象は、将軍吉宗とご対面。

 

御象…

 

やっぱ偉いからね。個人的には御つけないとと思って。

 

天皇にも将軍にも会えた象とか日本の歴史を振り返ってもただ一匹こいつだけです。

 

江戸では珍しい象を見ようと象さんフィーバーが起こったそうです。

 

12年ほど汐留にある浜離宮で飼育されていたそうですが、「飼育代が半端ない」という理由で源助という人に払い下げられます。

 

飼育代相当高かったんでしょうね。

 

それにしても幕府が手を焼いた象を引き取る源助って何者?

 

源助はその象を使って見世物をしたりして金儲けに利用していたんですが、象が引き取った翌年に病死します。

 

なんか悲しいですね。

 

中野区にある宝仙寺にその時の象の牙が残っているそうですよ。

 

草食動物界の将軍こと象の日本での歴史はすごい!

 

何回も日本にやってきていた草食動物界の将軍こと象………いゃ象さん。

 

やってきたらすぐに朝鮮に飛ばされたり、九州から江戸まで歩かされたり、日本のブラック企業ぶりを散々目の当たりにしたことでしょう。

 

そんな歴史の影の部分は一旦置いておいて、

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足利将軍や豊臣秀吉や徳川家康、徳川吉宗などそうそうたるメンバーが象を見ていたという事実が僕らの想像を掻き立てます。

 

 

 

どんな気持ちだったのか。

 

 

 

象を初めて見たときどう思ったのか。

 

 

 

そんなことを考えながら動物園に行って象を見るのも面白いかもしれませんね。

 

僕的にはよくわからんでかい動物が自分より格上になった時の殿様たちの気持ちが気になる…

 

絶対「切腹しよう…」って絶望してる…

 

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