おかゆなれきし

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日本で初めて文筆業で生きた男の人生はまさに花火の如く!

どうも。文筆業として生きたいのにこのブログのグーグルアドセンスの申請が永遠に通過しないので諦めてるしょう(@shos_history)です。

 

※グーグルアドセンスっていうのは要するに広告のことで、グーグルから許可が下りないと広告が貼れない仕組みです。

 

 

今や日本中にブログや作家など、いわゆる文筆業として生きている人がいます。

 

今でこそ文筆業だけで生きていける人は大勢いますが、昔は文筆業で生きていくことは不可能で、みんな何かしらの副業をしていました。

 

そんな中、江戸時代に文筆業として成功し、それだけで食っていけた小説家が出てきたんです。

 

その人物の名は…

 

 

十返舎一九!

 

 

十返舎一九はさすがにペンネームだよな?

 

もちろん!本名は重田貞一しげたさだかず

 

今回はそんな十返舎一九の花火のような人生の話を花火のような短さで話します!

 

十返舎一九の人生から何か人生のヒントが得られるかもしれませんね!

 

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日本で初めて文筆業で生きた男の名は「十返舎一九」!

 

十返舎一九は江戸時代の小説家です。

 

元々は大阪の役人の所で働いていましたが、辞めてから浄瑠璃じょうるり(劇+音楽)に参加してました。

 

ちょうどこの頃は教科書にも登場するお馴染み松平定信まつだいらさだのぶというお偉いさんが寛政の改革を行っていた時期で、

 

・政治批判してるやつ

・風紀乱すやつ

・贅沢なやつ

 

これらを厳しく取り締まっていて、その影響をもろに受けたのが出版業界でした。

 

他にもいろんな政策をした松平さん。

あまりに厳しすぎて「白河の 清きに魚の住みかねて 元の濁りの 田沼恋しき」なんて歌が読まれ、流行ってしまう始末。

 

「元の濁ってる田沼が恋しい」って田沼も若干ディスられてない?

 

田沼はみんなから「賄賂の人!」なんて言われてたから仕方ない…

 

あ、田沼はこの松平さんの前に政治を動かしてた人です!

 

この政策によって当時一線を走っていたラノベ作家の山東京伝や恋川春町らが処罰され、出版業界は下火でした。

 

そんな地獄の政策が終わった頃、待ってましたと言わんばかりに一九は江戸にやってきます。

 

江戸では当時の敏腕プロデューサーにして版元の”蔦屋重三郎つたやじゅうざぶろう”のところに居候させてもらい、店の仕事を手伝いながら、そこで自分の絵本作品も数多く出しました。

 

その時に出したのが『東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ』というエンタメ旅行系小説です。

 

膝栗毛ってなんや?

 

馬を使わず自分の膝を使って歩く旅って意味ですね。

 

『東海道中膝栗毛』短歌も歌えて、絵も描けて、借金も多い多彩な男弥次郎兵衛やじろべえと弥次郎兵衛の元に居候していたニートの男喜多八きたはちが伊勢神宮にお参りしにいくという旅物語です。

 

・字が読める人の割合が世界トップクラスに到達していたこと

→ほぼ誰でも読める!

・庶民が日本各地を旅する内容だったこと

→旅行雑誌のように使える!旅行できなくても楽しめる!ターゲット層が広い!

・寛政の改革がちょうど終わってたこと

→もう誰も俺を止められないぜ!

 

この他にも色んな要因が合わさって、大ヒットします。

 

何これ。今でも参考にできそうな要因ばかりだ…!

 

他にも色んな作品を世に出し続けいたら、いつの間にか文筆業だけで生きていけるようになっていたのでした。

 

まさに我らブロガーやライターの祖ですね!

 

そんな『東海道中膝栗毛』は大ヒットしすぎて今にも映画とか本で伝わっています。

 

確かに言われてみれば今でもたまに聞く作品!

 

200年も親しまれてる作品は凄すぎですね!

 

日本で初めて文筆業で生きた男の人生はまさに花火の如く!

 

大ベストセラー作家となった十返舎一九の最後にはこれまた面白い逸話があるので紹介します。

 

 

十返舎一九は亡くなる前に、身体に火薬を巻きつけていました。

 

火葬の時。その巻きつけられていた火薬に引火し、花火が空高々に打ち上がりました。

 

 

落語家が考えた話らしくフィクションの可能性が高いのですが、火のないところに煙は立たぬといいます。

 

こういう話が残っている時点で、十返舎一九が最後まで人を笑顔にするような人物だったということだけは間違いないでしょう。

 

努力を重ねて『東海道中膝栗毛』という満開花火の大ヒット作品を生み、人を笑顔にしていた一九。

 

まさに花火のような人だったのかもしれませんね!

 

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