【おかゆな歴史〜幕末編〜】不平等な条約は仕方ない部分もあった!
こんにちはしょう(@shos_history)です。
久しぶりにやってきました「歴史好きが超絶分かりやすく教えるシリーズ」です。
今回は名前を変えて「おかゆな歴史」です!
今回は幕末の不平等条約と言われた日米修好通商条約を噛み砕いてお話しします!
実はただただ不平等な条約じゃないんです!
仕方ない部分もあったんですよ!
それに江戸幕府はめちゃくちゃ頑張っていました。
この記事を読み終える頃には井伊直弼のイメージが変わるかも!
※今回もおかゆ並みに噛み砕いて話します。最低限大事なことを話しつつ、省けるところは省いています。
ハリス来航とすんごい演説!
ペリーがやってきて結んだ日米和親条約。
それによって外国勢は下田に外交官を置けるようになりました。
そしたら新しいやつがやってくるんですよ。
ハリスです!
下田の玉泉寺に外交交渉の窓口という本拠地を置いて日本側との交渉準備を整えます。
そしてまずハリスは幕府の人たちに演説をしました。
ハリス「日本には危機が迫ってます。隣の中国がどうなってるか知ってます?」
幕府「知ってます。」
ハリス「私たちは日本を守りたい。先に平和な条約を結んでおけば、あとでなんか言ってきても中間に立って対応してあげられます。」
先にヤバさを伝えてからの「守ります」という母親ばりの安心感に、さすがの幕府も「ハリスいいやつすぎん?」となって条約締結に動き出そうとするのですが、、、
なかなか一歩踏み出せない!!
そりゃあ徳川幕府の最初期に出来上がった「外国来ないでね!」という鎖国体制。
それから200年以上も守られ続けていて、もはや「当たり前」と化しているのでなかなかそれを変えられないんです。
今まで風呂に毎日入っていたのに今日から週3な!なんてできないですよね?
それが嫌なのは綺麗好きな日本人くらいや…
日本人のお風呂事情はこちらをチェックです!
日米修好通商条約は仕方ない部分もあった!
幕府は優秀な
交渉すること15回。
ついに条約の内容がおおかた決まります。
必要なものだけあげると…
・外交官は日本国内を旅行を可能にする。(逆に日本もアメリカ国内を旅行できる)
・下田や函館の他に神奈川、長崎、新潟、兵庫の開港。江戸と大坂は市場を開く。
・外国のお金と日本のお金は同じ種類・同じ量で通用する。
・日本人に犯罪を犯したアメリカ人はアメリカの法律で裁く。
・アメリカ人に犯罪を犯した日本人は日本の法律で裁く。
他にも色々あるんですが、大事になってくるのはこの辺りです。
別冊付録に「関税はお互いに話し合って決めましょう!」というのも書かれています。
外交官は日本国内を旅行できるという条約があるので、のちに外交官が富士山に登ってます。
しかも富士山どころか登山そのものの歴史を変えました!気になった方はこちらの記事もチェックです!
「日本で犯罪犯したアメリカ人を日本で裁けない」とか「関税を自由に決められない」がよく不平等だと言われてるやつです。
ただ実際は仕方ない部分が多かったのです。
例えば日本で犯罪を犯したアメリカ人。
どう考えても日本語通じません。
逆にこの時代の日本人には英語通じません。
何を行っても「What?」と返されたらこっちも「ん?」となります。
終わりのないコントにしかならないのは明白です。
それに、悪いことをした日本人は日本が裁くというように自分の国の人を裁くのは納得の範囲でした。
実際、上で挙げたようにアメリカで犯罪を犯した日本人が日本の法律で裁けると条約に書かれています。
他にも外国人とはなるべく関わりたくなかったというのもあると思います。
もう1つが関税を話し合いで決めるというやつ。
当時の日本は引きこもっていて海外から孤立してました。
海外では当たり前になっていた関税とか諸々の知識があるはずがありません。
知識がなくてさじ加減もわからないので自分で決められるはずがないんです。
そういった理由から、結んだ条約があとで見たら結果として不平等となっていただけなのです。
仕方がない部分があったのでした!
のちにハリスは交渉相手だった岩瀬たちのことをこう言っています。
「彼ら(岩瀬たち)のような交渉人がいた日本は幸せだ!」
当時の国際的な知識もそもそも英語も知らないのに交渉に当たってハリスにここまで言わせたというのは相当すごいことです。
多分、岩瀬たちは雰囲気とか論理とかから考えてハリスと交渉していたのでしょう。
手探り感がすごい…
岩瀬さんが国際知識豊富だったらめっちゃ強かったかも!
日米修好通商条約を結ぶ裏側の歴史!
こうしてハリスとの交渉が終わってようやく条約を結べると思った矢先、「条約反対!」の声が高まっていました。
まさにこんな感じです!
そこで当時の老中トップの堀田さんがこいつら黙らせるならこれしかない!と出した切り札が…
勅許!!
いわゆる天皇からの許可のことです。
天皇がゴーサイン出せば誰も文句を言えません。
しかし、、、
勅許が出ないんです。
天皇たち朝廷はあまり外国が好きじゃないんです。
そんな時に幕府のトップに躍り出たのが大老井伊直弼。
出た!悪い意味で有名なやつ!
将軍の後継者問題に勝利し、そのままトップになりました。
井伊直弼は条約の締結には勅許が絶対だと主張し続けていたけど、周りが「もういいよ。勅許なしで条約結ぼう!」となっていて完全に孤立してました。
よく勅許を無視して条約結んだ井伊直弼は悪!のように言われますが、
むしろ井伊直弼は勅許無視反対派だったのです!
そんな中で交渉担当の岩瀬たちが「仕方ない場合は条約を調印していい?」と質問します。
それに対して井伊は
「まぁその時は仕方ない。でも出来るだけ頑張って!」
と言います。
・
・
・
そのあと、岩瀬たちはスキップしながらハリスの元へ行って条約調印しました!
あれ、井伊さんの言ってたこと無視してね?
はい。盛大に無視しました。勅許なしで結ばれました。
まさにこんな感じです!
その結果、条約反対派たち(アンチ)は「井伊直弼はクソ!」と言い出します。
現代なら直弼のツイッターのつぶやきに攻撃して炎上させられるやつ…
結果的に井伊直弼がアンチたちの攻撃対象になるのです。
トップが責任を負うのは昔から同じということですね。
そして井伊直弼は悪魔の行動に出ていくことになります!
外国と国内の板挟みの井伊直弼はとても辛かったんだろうな…
井伊直弼が悪になってるのは闇を感じる…
A.条約に関しては井伊直弼はそんなに悪くない!
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