【もののけ姫の謎を歴史好きが真面目に考察】もののけ姫の舞台はここだ!
こんにちは!もののけ姫の面白さに今更気づいた少年しょう(@shos_history)です。
アニメ×歴史コラボ最終回のテーマは引き続き『もののけ姫』です!
前回はもののけ姫の時代はだいたいこの辺り!という話をしました。
(まだ読んでいない人はチェックしておいてください!)
今回の考察はもののけ姫の舞台です。
全部通して事細かく調べていたら舞台となった場所を把握できました。
細かく調べすぎてこの通り、ドーナツを片手にスマホでメモしています。
二時間くらいのはずのもののけ姫がなかなか見終わりませんでした!
むしろ、今までなぜ舞台がここ!という話が出ていなかったのか不思議です。
(もしそういう話があったらすいません!収集不足です!)
ということで今回は史上初?もののけ姫の舞台を歴史好きが真面目に考察して特定してみました!という話をどうぞ!
もののけ姫の舞台を歴史から紐解く!
もののけ姫の舞台を検索してもモデルになった地域として「屋久島」とか「白神山地」しか出ませんでした。
実際、ジブリの公式サイトを見てみると確かに「屋久島」と「白神山地」と出てきます。
でもよく見ると、、
「大いに参考にした場所」なんです!
もののけ姫にほぼ毎回出てくる神秘的なあの森を参考にしたのが「屋久島」と「白神山地」なだけなのです!
それでは参考ではなく本当の舞台はどこなのか?と思ったので、自分が実際に映画を全部見てだいたいの場所を割り出してみました!
すると想像以上に歴史があったのです!
もののけ姫の舞台を歴史から紐解く!「主人公のいたエミシの村」
まずはもののけ姫の主人公の青年アシタカのいた地域。
この地域の舞台は東北地方です!
アシタカはエミシの村に住んでいますが、そのエミシこそ東北地方に昔住んでいた「
誰もが歴史の授業で一度は聞いたことがある言葉ですよね。
徳川家康でもおなじみの征夷大将軍という名前も実はこの蝦夷からきてます!
もののけ姫の主人公の舞台は東北地方だということはわかりました。
もののけ姫の舞台を歴史から紐解く!「物語中盤以降」
もののけ姫の中盤以降の舞台、いわゆるタタラ場と言われる鉄砲のような武器「石火矢」を作って生活していた人たちの住む地域の舞台は作中にヒントが隠れていました。
それが「エボシが戦っていた相手」です!
※エボシとは…
物語中盤から出てくるタタラ場(鉄を作る施設)を治めている偉い女性。このタタラ場を作るために山を削ったりしたため動物たちと対立していく。人望はかなりある。
ひとつめのヒントはある敵と戦っていた時です。
一瞬画面に映った一人の兵隊が旗をさしていたのですが、この旗にあった家紋(家のマーク)がある家のものなのです。
早速歴史が登場します!
この指を指している旗のマークです。分かりますか?
(参照:毛利氏 - Wikipedia)
このマークは実は中国地方の毛利家という家が使っていたマークなのです!
ね?比べて見ると一緒ですよね?
よく見つけたな…
毛利氏は戦国時代に中国地方一帯を支配していたすごい家です。
あの「一本なら折れるけど二本なら折れない!」という三本の矢という有名なエピソードが残っている家です!
つまり、エボシという女性は毛利氏と戦っている=中国地方の辺りにタタラ場があるという推測ができます。
ただ、まだ仮定に過ぎません。
もしかしたら毛利家が遠征していた可能性もあります。
ここで二つめのヒントとなるエボシが作中で言っていた台詞「浅野公方が鉄を半分よこせと言ってきた」です。
浅野公方はつまり浅野という殿様のことです。
浅野家で調べて見ると、浅野家が実際に戦国時代に存在していました。
残念ながらもののけ姫の該当する時代である戦国時代の中国地方には浅野家はいませんでしたが、江戸時代になると広島を支配しています。
まさに中国地方です。
この「中国地方」は偶然の一致でしょうか?
この時点でもののけ姫の中盤以降の舞台中国地方説が60%です。
もののけ姫の舞台を歴史から紐解く!「主人公の進んだルート」
もののけ姫の主人公は呪いを解くために西の方へ行きました。
エミシ=蝦夷が東北地方なのでスタートの舞台は東北地方です。
物語の序盤に主人公とジコ坊が出会うシーンで「三重塔」らしきものが出てきます。
三重塔が有名なのは京都か奈良です。
※ジコ坊とは…
もののけ姫に出てくる赤傘集団のボスみたいなやつ。エボシと協力して動物退治&不老長寿と言われるシシ神の首を狙う。
物語が進んでいくとジコ坊がシシ神退治を天皇から認められたと証明する手紙を部下に見せている場面が出てきます。
もうすでに歴史の匂いがプンプンしますね〜。
天皇は当時は京都にいたため、三重塔は京都のものだと推測できます。
つまり、、
アシタカは京都を通っていることになります。
先ほど、タタラ場のボスのエボシという女性が毛利と戦っていたため、中国地方が中盤以降の舞台と推測しましたが、京都を通っているなら中国地方は間違いないです。
全ての推測をまとめるとアシタカのおおよそのルートがこうなりました!
アシタカの進んだルートを明確に割り出されたのは今回が初めてではないでしょうか?
おそらく世界初です!
もののけ姫とか作品は見るたびに感じ方が変わる!
二回に渡った「もののけ姫」の歴史ですが、めちゃくちゃ中身が濃い話になりました。
まさかもののけ姫の舞台が中国地方だったなんて、今回の企画で見るまではわかりませんでした。
小さい頃に見た『もののけ姫』と大人になって見た『もののけ姫』は同じ作品なのに違う感じがしました。
見るたびに見え方や感じ方が変わっているのです。
それくらい色々な歴史を歩んできたということです。
また10年後に見る『もののけ姫』はどんな感じに見えるんだろう…
この記事を機にもう一度『もののけ姫』を見てみてください。また違った見え方や感じ方をするかもしれませんよ!
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