おかゆなれきし

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【東海道五十三次を歩く!16日目】急がば回れと夜の琵琶湖はエモいという話

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こんにちは。参勤系男子のしょう(@shos_history)です。

 

3月18日からついにスタートした東海道五十三次の旅略して一人参勤交代。

 

 

~これは現代文明(飛行機や新幹線など)があるにもかかわらず、それらを使わず東海道五十三次を自分の足で歩くというよくわからない企画の記録である~

 

今回は16日目滋賀県の甲賀市からのスタートです。

 

前回の15日目の記事を読んでいない方はこちらをチェックです!

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東海道五十三次を歩く!「和中散と肩かえの松」

 

f:id:shoooy:20190517030432j:plain今日は滋賀県甲賀市の石部宿からスタートです。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517030401j:plain鳩かな?と思ったら城でいうシャチのポジションのやつの初バージョンでした。

 

珍しいな!

 

 

 

f:id:shoooy:20190517030528j:plainこちらは旧和中散本舗です。

 

1日目にも神奈川県の梅屋敷を訪れた時に「和中散」という名前を聞きましたね。 

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その和中散を扱う本家がここです。

 

和中散は道中の長旅のお供的な薬(漢方薬)で、腹痛や暑さによる症状に対して服用されていました。

 

徳川家康が腹痛を起こした時にこの漢方を飲んだらすっかり治ったので、その漢方を「和中散」と命名すると、たちまち評判になっていったそうです。

 

家康のインフルエンサー力がすごい…

 

 

 

f:id:shoooy:20190517030756j:plainそしてちょっと歩くと、肩かえの松というものを見つけました。

 

なにこのアングル…

 

松を物理的に全部写すにはこれしかなかった…

 

どうやら江戸時代に旅人がこの松の下で休憩して、荷物を担ぐ肩を入れ替えていたようです。

 

せっかくなので僕もチョコレート食べながら休憩。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517030947j:plainよし!

 

 

 

f:id:shoooy:20190517031012j:plain行きますか!

 

東海道五十三次を歩く!「元祖鳥カフェと馬の老人ホーム」

 

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ここには昔すずめ茶屋というかわいい名前の茶屋があったんですね。

 

その昔、ここには菜飯と豆腐田楽が名物の茶屋があって、その茶屋の近くにすずめが群がる木があったことから「すずめ茶屋」という名前になっています。

 

もしや、元祖鳥カフェでは?

 

 

 

f:id:shoooy:20190517031554j:plainこちらは田楽発祥の地である田楽茶屋「元伊勢屋」の跡です。

 

田楽といえば豆腐やこんにゃくに味噌を塗って焼いた料理で、特に田楽豆腐は有名ですよね。

 

 

その田楽がここで生まれたようです!

 

 

今は普通の住宅になっていました。

 

僕らの身の回りにあるもので江戸時代に生まれたものは結構ありますね。

 

田楽関連でいくと、今のスタイルの居酒屋が生まれたのも江戸時代です。

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ちょっと気になって足を止めたのがこちら。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517031732j:plain老牛馬養生所跡。

 

 

江戸時代のある日。岸岡長右衛門きしもとちょうえもんが老いた牛馬が殺されて皮を剥がされている様子を見て残酷さに驚き、「こんなのダメだ!」と思いました。

 

そして岸岡は「老牛馬であっても息のあるうちは殺しちゃダメだよ!」と呼びかけ、ここに老牛馬が余生を静かに過ごせる場所(養生所)を設立したのでした。

 

老牛馬が集まる牛馬の老人ホーム感。

 

なんていい話だ…

 

石部宿はすずめや馬のお話など偶然にも動物と関係が深い宿場でした。

 

東海道五十三次を歩く!「草津=草津温泉とは限らない!」

 

f:id:shoooy:20190517032318j:plainやってきました草津宿です!

 

関宿の宿の人たちに「草津温泉は違う草津」と言われるまでは、ここが草津温泉の場所だと思ってました。

 

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到着とともにすごいアートがありました。

 

今ちょうど放送中の大河ドラマ『いだてん』のような爽快に走っている作品ですね。

 

「時の旅人」という作品のようです。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517032333j:plainそしてこちらはお馴染みの本陣(大名とか偉い人の宿泊所)跡。

 

現存する本陣では最大級です!

 

 

 

f:id:shoooy:20190517032456j:plain歩いていると気になる名前がちらりと。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517032515j:plain太田酒造道灌蔵!!

 

太田道灌といえば江戸城を築城した武将です。

 

絶対関係ありそーと思い、調べてみたらやっぱりでした!

 

江戸城を築城した太田道灌から三代目の太田さんがこの宿場で酒造りをしたのがこの"太田酒造道灌"の始まりのようです。

 

銘酒「道灌」が有名です。

 

日本酒好きの方はぜひ飲んでみてはいかかでしょうか。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517032741j:plainいつかは飲んでみたいと思いながら歩いていると、公園に差し掛かりました。

 

 

この公園の道が江戸時代の東海道そのものなんです!

 

 

旧東海道の地図なかったらここが東海道なんて絶対分からない…

 

こうやって昔の道がこっそり残されてるんですね。

 

東海道五十三次を歩く!「瀬田橋と琵琶湖」

 

f:id:shoooy:20190517032951j:plain急にご立派な橋が出てきました。

 

 

 

瀬田唐橋です!

 

 

 

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琵琶湖の南側から流れる瀬田川にかかる橋で、明治時代までは琵琶湖を避けて通れる橋はここくらいしかなかったので交通・軍事の要衝でした。

 

琵琶湖を避ける?

 

琵琶湖は西に比叡山などの山々があることで、そこから降りてくる強い風が直に浴びる場所なのです。

 

箱根の風が強かった現象と多分同じです! 

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琵琶湖を船で横切る最短ルートがあったんですが、風が強いと船が出なかったり、危なかったりするんです。

 

参勤交代とかもそうですが、急いでる人にとっては不確定な道は怖いですよね。

 

なので、琵琶湖を大きく回って瀬田唐橋を渡るルートが江戸時代は使われることが多かったのです。

 

 

 

これが「急がば回れ」の語源になりました!

 

 

 

急がば回れって江戸時代にできた言葉なのか!

 

 

 

f:id:shoooy:20190517033405j:plainせっかくなので琵琶湖にきました!

 

なんだかんだ初めて琵琶湖に来たので大興奮です。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517033527j:plainたまたま城が昔あったところに来たようです。

 

その名も

 

 

膳所城ぜぜじょうです!

 

 

関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が東海道の抑えとして琵琶湖に築かせた城です。

 

水面に浮かんでいるように見えるため湖上の浮城と言われていました。

 

今は堀の一部とかくらいしか残っていません。

 

写真の城っぽいやつは城っぽい何かです。

 

興奮のあまり、写真撮ったり散策してたらすっかり夜になってしまったんですけど

 

 

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めちゃくちゃ綺麗じゃないですか?

 

水色が好きな僕にはたまらない空間でした。

 

 

 

f:id:shoooy:20190517033813j:plainエモめな写真も撮れました。

 

東海道を歩いたからこそ撮れた一枚です。

 

昔の人はどんな琵琶湖を見ていたんでしょうね。

 

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今日は約29km歩いて、大津市まできました!

 

明日はついにゴールの京都です!

 

17日目の記事はこちら!

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