歴史好きが超絶わかりやすく教える!なますは古代からある料理!
どうも、正月のおせちに出てくる「なます」二日目あたりまでは美味しいと感じているしょうです。
おせちといえばなんか一緒に酸っぱい料理「おせち」ありますよね?
日が経ってくるとだんだん酸っぱさが増してきて食べづらくなるアレです。
おせち料理の中で大体最後まで残るやつです。
そんな「なます」は実は古代からある料理だったことを知っていましたか?
しかも、古代のなますは今のように酸っぱくはなかったのです。
今回はそんな「なます」料理について見ていこうと思います。
学校では習わない面白い歴史をどうぞ!
そもそもなますとは?
なますとは野菜や魚などを酢で和えた料理のことです。
でもこの酢で和えた料理というのは中世以降(室町時代ごろ)からの認識だったのです。
じゃあ古代は?
実は古代のなますは魚や肉を細かく切り刻んだ生食のことだったのです。
古代の魚や肉の料理!
古代(奈良時代や平安時代あたりまでの時代)の人々は魚や肉(ここでは鶏肉や獣肉のこと)をいろいろな料理にしていました。
それを紹介します。
・なます(膾)…魚や肉を細かく切り刻んだ生食料理。
・すわり(楚割)…魚を薄く切って乾かした料理。
・からもの(干物)…ひもののこと。魚や肉を乾燥させた料理。
・あつもの(羹)…魚や野菜を入れた汁物料理。
・なれずし(馴寿司)…魚を塩と飯で漬け込んで自然発酵させた料理で寿司の原型。
江戸時代にはさらに発展した「握り寿司」が登場します。気になった方は要チェックです!
つまりこの頃はなますといえば魚や肉を細かく切り刻んだ生食料理を指していたのでした。
じゃあいつから酢で和えた今のような感じになったのか見ていきましょう。
室町時代のなます料理の変化!
室町時代(足利という家がトップだった時の時代)になって酢で和えたものを全て「なます」と呼ぶようになりました。
突然過ぎますが、歴史を見ていると変化とか出来事は基本突然です。はい。笑
そのなますという大きな料理集団から独立しようとした料理がこの室町時代に登場します。
それが「刺身」でした。
「魚や肉を細かく切り刻んだ生食料理」をなますというのに対して、「厚く切った魚の生食料理」を刺身と言ったのです。
つまり歴史図解にするとこんな感じです。
ただ、刺身が出てきた頃は醤油はなかったため、なますといえば酢ということで、当時の刺身は酢をつけて食べられていました。
もちろんただの酢ではなく、わさび酢や生姜酢など色々な味の酢が使われていました。
なますという料理は変化していた!
今ではなますといえば正月に食べる酸っぱい紅白なますが有名ですが、その酸っぱいものをなますと言い出したのは室町時代からだったのです。
それまでは魚や肉を細かく切り刻んだ生食料理のことをなますと呼んでいたのでした。
ついでに刺身も関係していたのも驚き桃の木山椒の木です。
まだまだ僕らが知らないだけで、今の料理の中に昔とは全く違う料理がありそうですね。