歴史好きが超絶わかりやすく教える!昔の果実酒「梅酒」の作り方!
どうも、最近食の歴史にハマり出してきたしょうです。
前回、果実酒の歴史を猿が作った「
果実酒の歴史?猿?と気になった方はこちらをチェックです!
実は前回登場した江戸時代の古い本の中に昔の果実酒の作り方が載ってました。
昔は果実酒をどうやって作っていたんだろうと少し興味を持ったり、疑問に思ったりしている方がいると思います。
天下のクック◯ッドにも載ってないと思う(多分)ので、ぜひこの記事を参考にして作ってみてください。
今回は果実酒のなかで自分自身が好きな梅酒の江戸時代の時の作り方を簡単に紹介しようと思います。
昔の梅酒の作り方!
①半熟の中くらいの梅(青梅)をワラの
※ワラとは…
稲や小麦などの茎を乾燥させたもの。昔の家(
竪穴式住居はこんな感じのやつです!(九州旅行に行ったときに撮ったもの)
②灰汁の中から梅を取り出して紙で拭く。
③梅を酒で洗う。
④洗った梅を古酒5
⑤20日ほど過ぎたら梅を取り出して完成。(酒はもちろん梅も用途があるらしい)
これ何人分?笑
今と昔の作り方の違い
何個か梅酒の作り方が載っているサイトを比べたところ今と昔で作り方に少し違いがあったので、その違いを紹介します。
アク抜きの方法と時間
今の梅酒は水でアク抜きをしますが、昔(江戸時代)はワラの
灰汁は植物の繊維を柔らかくする性質があるようなので、江戸時代の人は灰汁を使って梅を柔らかくしてアク抜きを容易にしようとしていたのかもしれません。
アク抜きの時間も違い、今はだいたい2時間ほどなのに対して、昔は一晩でした。
下ごしらえは昔の方が丁寧だったということです。
ヘタを取る
今は梅のヘタをとる作業があるのですが、昔は本をみた感じヘタを取るという作業が見えないのでおそらくヘタを取っていないです。
ヘタを取るのはヘタからえぐい味が滲み出てしまうのを防ぐためです。
つまりヘタを取った方が美味しい梅酒になるということですが、そんなこと江戸時代から知られてなさそうなのでこの作業がないのは当然かもしれないです。
ホワイトリカーを使う
今は果実酒を作るときにホワイトリカーという焼酎に分類される無味無臭のお酒を使います。
これは果実酒はアルコール度数35度のお酒で作ると良いとされていることと、無味無臭によって果実本来の風味を感じることができるという点で選ばれています。
極論、アルコール度数が35度以上であればホワイトリカーではなくてもなんでも良いようです。
ちなみにアルコール度数が20度に満たないお酒を使用することは酒税法という法律で禁止されているので注意が必要です。
もちろん他にも酒税法に関しては規定がありますので詳細は国税庁のホームページをチェックです。
昔はホワイトリカーなんてないので古酒(作られてから長期間熟成された酒)を使っていました。
氷砂糖と白砂糖
今は梅酒には氷砂糖が使われます。
これは氷砂糖がゆっくり溶けることは梅の成分がしみ出してくる速度とバランスが良いためです。
昔は白砂糖が使われていました。
保存熟成の期間
今はだいたい早くて3ヵ月、ちょうど良い飲み頃が半年〜1年です。
昔は20日過ぎていたらもう飲んでいました。
圧倒的速さ…
おそらく江戸っ子特有の待つのが嫌いが発動していたのかもしれません。
ただ、「年月をかけたものが良い」という記述があるので、昔もしっかり熟成させた方が美味しいことは認知されていたようです。
昔の果実酒の梅酒は今と少し違う!
昔の梅酒の作り方を見ながら今と昔の梅酒の作り方の違いを見てみましたが、時代という環境のせいかやはり作り方が所々違いました。
ただほとんど今と変わらない作り方だったのも事実です。
そして調べているうちに酒税法という法律があることも知りました。
この昔のレシピを見て梅酒を作ってみようと思う方は、酒税法に気をつけながら作ってください。
昔の人たちが飲んだ梅酒を飲めば少しは江戸時代の風景が見えるかもしれません。笑